愛知県長久手市は、2005年「愛・地球博」のメイン会場になった頃から宅地開発が進み、人口増を受けて合併を経て町制から市制へ移行した。令和2年国勢調査によると、全国の平均年齢47.9歳に対し、長久手市の平均年齢は39.7歳となっており、全国で最も平均年齢が低い自治体である。同様に単独で市制移行したみよし市も平均年齢42.3歳となっている。両市の他にも、日進市43.2歳、東郷町44.5歳など、自動車産業の本拠地である豊田市と自動車販売の本拠地である名古屋市に挟まれた地域には、子育て世代の流入が続き平均年齢の低い自治体が多い。そのなかでも名古屋市と豊田市を結ぶ東部丘陵線の駅をもつ長久手市はリニアモーターカーによって両市への交通の利便性が高く、子育て世帯に人気が高いと推察される。